「原因と結果」の経済学

今回の本

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

読んだきっかけ

マネージャーの2017年4Qイチオシ本。施策の振り返り方法について、アウトプットに対して正しく見られるようになりたいと思ったため。

3行まとめ

経済学に収まらず、因果関係の説明パターンについてまとまっている本。ビジネス的な統計学の解説という表現がしっくりくるような気がする。仕事をするときに手元に置いておいて、自分が今から示そうとしている数字がどの方法をもとにして示すものとなるのか、意識的に使っていくのが大切だと思った。

付箋貼った箇所

(中略)私たちが何か行動を起こすときには、けっこうなお金や時間がかかることが多いということを忘れてはならない。因果関係があるように見えるが、実はそうでない通説を信じて行動してしまうと、期待したような効果が得られないだけではなく、お金や時間まで無駄にしてしまう。そのお金や時間をきちんと因果関係に基づいたことに用いれば、よい結果が得られる確率ははるかに高くなるだろう。

p10

感想

本を通読しただけでは、ただ分析の手法にはいろいろあるんだな〜と思う程度で終わってしまう。これだとこの本を読んだ意味はなくて、「今自分がしている分析が妥当といえる理由は何なのか」「多数ある分析手法のうち、この方法でないと分析ができないのか」ということを説明できるためにも、手元において、自分が行っている分析手法がこの本でいうとどれに当たるのか、を説明できるような状態になっていたいと思った。

おまけ

この本で紹介されている内容を深掘りして、センセーショナルに書いた本があったことを思い出した。紹介されている事例についてもっと知ったり現実どうなってるのを知りたい場合は、これも読んだら面白いんだろう。

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